電車の座席で向かいの一列を見ると、座っている人全員がスマホをいじっているという光景も珍しくない今日この頃。電車のみならず、少しでも時間が空けばスマホを見てしまうという人は少なくないでしょう。
その代表的な時間が、待ち合わせ。人が多く集まる待ち合わせスポットを見てみると、“待ち人”のほとんどが下を向いてスマホをいじっているのが普通です。
母との待ち合わせで気づいた大切なこと
そんななか、「待ち合わせの時だけは絶対にスマホをいじらないようにしている」と話すのが、都内のクリニックに勤める28歳の女性歯科医・岡田さん(仮名)。
学生時代にはメディア出演経験もあるという美人歯科医の岡田さんは、当然男性からデートや会食に誘われる機会が多数です。
以前はそういった際の待ち合わせではスマホをいじるのが普通だったといいますが、2年ほど前にある光景を見て、「今後待ち合わせのときはスマホをいじらないようにしよう」と決めたそう。
岡田さんは話します。
「2年くらい前のある日、母親と映画を観に行く約束があって、渋谷の109の前で待ち合わせたんです。で、わたしは5分くらい遅刻しちゃったんですけど、小走りで109に向かうわたしを見つけた母は、満面の笑顔で大きく手を振ってくれました。
この母の姿がすごく印象的だったんです。週末の109前は若者ばっかりで不安だったのもあるかもしれないけど、笑顔で手を振る姿から、わたしに久々に会えたのが嬉しいんだろうなぁということが伝わってきて…。ちょっと感動すらしました」
岡田さんはこのとき、待ち合わせ相手に会えたときに“手を振る”ことの大切さを強く認識したそう。さらに、こう付け加えます。
「海外ドラマの『ゴシップガール』の中で、セリーナっていう主人公の女の子は、ダンっていう彼氏に会うといつも“ダン!”って言って大きく手を振るんです。この姿がとってもキュート。
母親との出来事もちょうどこのドラマを見ていた時期のことだったので、この頃に決めました。今後待ち合わせをするときには、必ず相手より先に着いて、スマホはいじらず周囲に目を凝らして、相手を発見したら笑顔で大きく手を振ろう、と」
手を振ったことで告られた
そうして岡田さんは待ち合わせの際のスマホいじりは控えるようになったとのことですが、「手を振る」というシンプルな行動は、その小さな労力の割にとてつもなく効果があるといいます。
「女友達には『いつも手を振ってくれるのすごい素敵』って褒められたし、ある男性には、『今日待ち合わせのときに手を振ってくれたのを見て大好きになった』って告られもしました。
あと、これはわたしの楽しみですけど、わたしが大きく手を振ったとき、なんともいえない表情で恥ずかしがる男性の姿を見るのが好きなんです。そして、大きく振り返してくれると、その人のことがちょっと好きにもなります」
スマホをいじりながら下を向いていては気づかない、「手を振る」というシンプルなコミュニケーションの素敵さ。
次の待ち合わせのときには、顔を上げて遠くに目を凝らし、相手をいち早く発見して言葉のいらない「あなたに会えてうれしい」を伝えてみてはいかがですか?
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