まるで乾ききった湖のようにひび割れしたお肌。こんな状態のお肌は枯葉のようにデリケートで、すぐボロボロになってしまいます。冬を乗り越えたお肌は乾燥していて、とてもデリケートになっています。そこでもう一度乾燥肌に対するケアを見直してみましょう。
豊富な水分補給、保湿クリームは柔らかな肌を取り戻すのに理想的です。でも、ケアをする上で間違った方法をしている人が多いことを知っていますか?「肌の乾燥は水分不足からくる。」これは、一部間違いがあります。
私たちの体は70-80%が水分でできています。問題はこの水分の使い方や排泄の仕方にあるのです。
ではどうしたらいいの?どのように自然にきれいになれるの?
今回は肌の乾燥につながる悪い習慣を達捨てて、私たちの身体内にある水分の無駄遣いをなくしている事について考えてみましょう。
表皮のバリアを損なうな
表皮のバリアは薄い膜、皮質のたった2つのもので成り立っています。厚さはたった10分の1ミリメートルです。この部分は身体の保有水分を使う必要があります。間違った習慣や体の洗い方などによって、この表皮のバリアの機能を損なわせ、体内の水分をどんどん失うようにさせてしまうと言われています。
皮脂を落とし過ぎるものを使わない
時間がないときにさっとシャワーを浴び、すぐに終わらせる時がありますよね。そんな時に泡立ちの良い石鹸を使うと気持ちが良いですよね。しかし、泡立ちの良い石鹸は、皮脂層を取り除き過ぎてしまいます。
また、界面活性剤はと環境汚染になり、水をきれいに戻す事はできません。
肌にもダメージを与え、乾燥がどんどん進み、ひび割れた部分からどんどん体内の水分が蒸発していきます。
このような状態を避けるためには、あまり泡立ちの良過ぎるタイプの石鹸を使わないことが1番です。「界面活性剤不使用」と書かれたものであれば、皮脂を取り過ぎないのでオススメです。
保湿クリームを塗りすぎない
保湿クリームは、乾燥を防ぐのに役立ちます。でも、ほどほどにしないといけません。
その理由は、乳化剤を使っているものが多く、あまりにも多くの回数を使うと体の皮脂を溶かしてしまうからです。それによって身体の表皮バリアを失い、正しく機能できなくなり、体内の水分をどんどん蒸発させてしまいます。
そしてまたクリームを塗らなくてはいけないという悪循環になります。あまりにもお肌を思い、やり過ぎるために、思わぬ落とし穴に嵌ってしまいます!ポリセリグリルなど体内の水分を奥深くから補修し、表皮に水分をもたらすクリームを使うと良いですよ。
唇の乾燥も同じです。ガサガサするからとリップクリームを塗り過ぎてしまうとますます乾燥していきます。子供の唇はいつも潤っていますよね。これはリップクリームを塗る習慣がなく、身体の中から潤いが保てているからなんですよ。
熱いお湯で体や顔を洗わない
あまりにも熱いお湯で身体を洗うと、表皮に良くありません。細胞に水が染み込み膨れ上がります。お湯につかったときに指先がふやける状態を想像してみると分かりやすいですよね。熱い水が悪いだけでだけでなく、表皮そのものが重くなります。体内に入り込んで肌をふやけさせた水分を、次は排出させなければなりません。その時に肌を乾燥させ、表皮の剥離、かゆみの原因になります。これらを防ぐために、まず常温の水で洗うことを心がけましょう。
適温は36度から37度位と言われています。
オイルマッサージをしすぎない
「肌が乾燥してきたからオイルマッサージに行ってくる」ってどこかで聞いたことがあるセリフですよね。しかしオリーブオイルやアーモンドオイルなどを使い肌をマッサージすると、細菌を形成したり小さな体の細胞を乳化させてしまいます。それがニキビの原因になります。もしニキビが気になる人はオイル系のマッサージを控えましょう。皮膚が閉じている状態ではニキビが起こりにくく、マッサージをして開いた皮膚は、発生しやすくなります。
冷暖房に当たりすぎない
冷たい風や暖かい風が肌に触れるとたくさんの体内水分を失います。もし湿度が低いとお肌は潤いを保たなくてはならないので、体内の水分を表皮から蒸発させることになります。
最後に
いかがでしたか?乾燥しているからといって、保湿クリームを丹念に塗りすぎていたり、オイルマッサージをしたりする事はかえって体が自然に持っている脂を溶かしてしまい逆効果になっていることがあります。もう一度これらの習慣を改善させて、悪循環を断ち切ることが必要です。